パラグアイ
国旗のデザインの意味と由来
パラグアイの国旗は、世界で唯一、表と裏のデザインが違います。
表の中央に描かれているのは国章です。独立を記念する五月の星と、勝利を意味するヤシの木、平和の象徴のオリーブの葉があり、周辺には国名を記したリボンが描かれています。一方、裏に描かれたのは国庫の証印。自由の象徴フリジア帽とそれを守るライオン、そしてリボンには、国の標語「PAS JUSTICIA(平和と正義)」が記されています。
赤は正義、勇気、愛国心を。白は平和、統一、純粋さ。青は寛大さと自由をあらわす。といわれたり、上から(赤)独立戦争、(白)平和、(青)秩序をあらわす。といわれたりしています。
1990年代から紋章を簡略化して使用する傾向にならい、2013年の大統領令によって表裏ともに紋章が簡略化され、左向きだった裏のライオンが右向きに変更されました。ちなみに国旗を作るときは、表と裏の紋章はそれぞれ別個に製作して縫い合わせるのだとか。
パラグアイの国名について
先住インディオのグアラニー族の言葉で「豊かな水量」という意味のパラグアイ川に由来するという説が有力。
パラグアイの国旗の歴史
パラグアイは、南アメリカ中部にある内陸国です。16世紀以来、周辺諸国とともにスペインの支配下に置かれていました。
1810年5月25日、アルゼンチンのブエノスアイレスにてポルテーニョが五月革命を起こし、ラ・プラタ副王領(パラグアイも含まれる)のスペインからの自治を宣言ししました。
その際、パラグアイ州はバンダ・オリエンタル、アルト・ペルー、コルドバなどとともにブエノスアイレス主導の独立を認めず、マヌエル・ベルグラーノ将軍のパラグアイ攻略を撃退します。そして1811年、共和国としてラテンアメリカで最初に正式に独立を宣言。
1813年には共和国とし、最高司令官ホセ・ロドリゲス・フランシアが、フランスの影響を受けた横三色旗を採用。1842年、中央に国章が置かれました。
パラグアイの国データ
正式名称 | パラグアイ共和国 |
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英語表記 | Republic of Paraguay |
漢字表記 | 巴拉圭 |
首都 | アスンシオン |
略号 | PRY |
面積 | 40万6752㎢(日本の約1.1倍) |
人口 | 692万人 |
通貨 | グアラニー |
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言語 | スペイン語、グアラニー語 |
民族 | 白人と先住民の混血、先住民、欧州系など |
宗教 | キリスト教(カトリック)など |
独立年 | 1811年にスペインから独立 |
国旗の比率 | 3:5 |
在留邦人数 | 4554人 |