コロンビア
国旗のデザインの意味と由来
通称ミランダ旗とも呼ばれている旗。
19世紀初頭、スペインからの独立運動を指揮したフランシスコ・デ・ミランダという人物が考案した旗が由来。黄色は国土や鉱物資源の金、青は海、赤は独立闘争で流した英雄たちの血をあらわします。
また、赤はスペイン、青は大西洋、黄色は理想郷の意味があり、つなげると「宗主国スペインの残酷な地から大西洋の波を超えて黄金の理想郷にたどり着く」という意味になるという説もありますし、黄色は富・主権・正義を、青は富貴・忠誠・警戒を、赤は勇気・名誉・寛容・犠牲を通じての勝利を象徴する。ともいわれています。
コロンビアの国名について
「コロンの地」の意味。大航海時代にアメリカ大陸を“発見”した、コロンブス(クリストファー・コロン)に由来する。
コロンビアの国旗の歴史
コロンビアの国旗は、ベネズエラ🇻🇪やエクアドル🇪🇨の国旗と似ています。この理由は、もともと同じひとつの国だったからです。当時の名残りで黄・青・赤の同じ配色が使われています。
19世紀のはじめには、ブラジルを除く南米地域をスペインが支配していました。しかし、ナポレオンがスペインに侵攻したことで、植民地の統治能力が弱体化します。これを好機として、解放運動が盛んになっていきました。
当時の政治家フランシスコ・デ・ミランダはベネズエラの生まれでしたが、フランス革命後のヨーロッパで軍事そして社交界でも活躍していた人物でした。彼は、スペイン領ベネズエラの独立運動を天命と考えていました。アメリカのジェファーソン大統領やマジソン国務長官の支援を得て、1806年2月、ベネズエラ独立のため200人の将兵を率いてニューヨークを発ちました。結局計画は失敗してしまいますが、国旗の原型はこのときに作られたものです。
のちの1819年、南米独立指導者の英雄シモン・ボリバルによって、当時のヌエバ・グラナダ副王領(パナマを含むコロンビア、ベネズエラ、エクアドルとその他の一部地域)が「グラン・コロンビア(大コロンビア)」として結合し独立を勝ち取りました。
しかし、内部で分裂が加速していき、結局この「グラン・コロンビア」は解体されます。ベネズエラとエクアドルが分離し、残った部分が「ヌエバ・グラナダ共和国」となりました。
その後何度か国名や国旗が変わりましたが、1886年に現在の「コロンビア共和国」となり、現在の横三色の国旗が制定されました。
※グラン・コロンビアの正式名称は「コロンビア共和国」でしたが、今のコロンビアとは違うので、区別するために後世になってから「グラン(大)」を冠して呼ぶようになりました。グラン・コロンビアや、大コロンビアと呼ばれています。
コロンビアの国データ
正式名称 | コロンビア共和国 |
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英語表記 | Republic of Colombia |
漢字表記 | 哥倫比亜、もしくは古倫比亜(略記:哥) |
首都 | ボゴタ |
略号 | COL |
面積 | 113万9000㎢(日本の約3倍) |
人口 | 4965万人 |
通貨 | ペソ |
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言語 | スペイン語 |
民族 | 混血、欧州系、アフリカ系、先住民 |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
独立年 | 1810年(スペインから) |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 1323人 |