キリバス
国旗のデザインの由来
波の上に昇る太陽がデザインされたキリバスの国旗。独立時、1937年以来使われていた英領ギルバート・エリス諸島の紋章を拡大して旗のデザインにしました。
波間から昇る日の出は、世界で最も日の出が早い国を意味します。17本の太陽光線はギルバート諸島の16の島とバナバ島を示しています。青い波間は太平洋、3本の白い波は主要な国土のギルバート諸島、フェニックス諸島、ライン諸島をあらわしています。上部に描かれた海鳥は、熱帯地方に生息する「グンカンドリ(軍艦鳥)」で、希望の象徴とされています。
キリバスは太平洋中部の、赤道と日付変更線が交わる辺りの海域にあります。そこで日付変更線が国土に沿って設定され、世界で最初に日付が変わる国となりました。しかし、2011年末にサモアが日付を1日早めたため、その地位を明け渡すことになりました。
キリバスの国名について
国名は1788年、イギリス海軍のギルバート大佐がこの海域を航行したことから、「ギルバート諸島」と呼ばれるようになった。キリバス語はg音やl音を欠くため、英語読みの「Gilbert」が転じてキリバスとなった。キリバス語での発音は「キリバシ」または「キリバス」のように聞こえる。
キリバスの歴史(略史)
キリバス共和国は1916年以来、イギリスの植民地でしたが、太平洋戦争中(第二次世界大戦中)は日本が占領していました。戦後、再びイギリス領に戻され、1979年にようやく独立を果たしました。
- 1606年 スペイン人が初来航
- 1788年 イギリス海軍のギルバートが上陸
- 19世紀初めから捕鯨船の寄港地としてにぎわい、欧米の船乗りたちが定住しはじめた
- 1892年 ギルバート諸島とエリス諸島がイギリスの保護領となる
- 1900年 リン鉱石が発見されたバナバ島も併合される
- 1916年 ギルバート・エリス諸島植民地となる
- 第二次世界大戦中は日本軍が占領したが、戦後ふたたびイギリス領になる
- 1975年 民族の異なるエリス諸島(現ツバル)が分離独立
- 1979年 キリバスも独立、同年、アメリカと友好条約を結んでフェニックス諸島とライン諸島を譲られた
- 2008年 珊瑚礁が豊富なフェニックス諸島海域い世界最大級の海洋保護区を設定し、2010年に世界遺産に登録された
キリバスの国データ
正式名称 | キリバス共和国 |
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英語表記 | Republic of Kiribati |
漢字表記 | 基里巴斯 |
首都 | タラワ |
略号 | KIR |
面積 | 730㎢(長崎県の対馬とほぼ同じ) |
人口 | 11万6000人 |
通貨 | オーストラリア・ドル |
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言語 | キリバス語、英語 |
民族 | ミクロネシア系、その他ポリネシア系および欧州系 |
宗教 | キリスト教(カトリック、プロテスタントなど) |
独立年 | 1979年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 12人 |