パナマ
国旗のデザインの由来と意味
パナマの国旗は、独立に力を貸したアメリカ合衆国の国旗をモデルに作られました。デザインしたのは、初代パナマ大統領の息子、マヌエル・アマドール・ゲレロだといわれています。
赤は自由党、青は保守党をあらわし、白は両党の協力と平和をあらわしています。また、赤い星は権威と法律を、青い星は誠実さを示します。
パナマの国名について
「パナマ」は先住民の言葉で「魚や蝶があふれる土地」に由来するというのが一般的だが、先住民が集っていた1本の「雄大な樹木」を指すという説もある。
パナマの歴史
パナマは、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境にある国です。国の中央に、太平洋と大西洋を繋ぐ交通の要衝、パナマ運河が通っています。
1501年にスペインの探検家バスティーダが「発見」以来、スペインの支配下にありましたが、1821年にグラン・コロンビアの一州として独立。その後はコロンビアの一部になり、スペインの圧政から解放されました。
そんなパナマに独立のチャンスが訪れたのは、20世紀に入ってからのこと。アメリカが、コロンビアにパナマ運河の建設を申し入れたことがきっかけとなりました。コロンビア側がこれを拒否したため、アメリカはパナマの独立派に支援を約束して1903年に独立させ、1914年にパナマ運河を開通させました。
ところが独立とは名ばかりで、運河地帯はアメリカの永久租借地と決められ、アメリカの支配下に置かれることになりました。1999年、運河地帯が返還されました。
- 1501年 スペイン人のバスティーダが到達
- 1513年 バルボアがパナマの大西洋岸から太平洋岸へ出る
- 1519年 太平洋岸にパナマシティが建設され、貿易中継地としてさかえた
- 1821年 グラン・コロンビアの一州となる
- 1903年 アメリカの援助を受けて分離独立
- 1914年 パナマ運河が完成
- 1968年 クーデターでトリホス将軍が実験をにぎる
- 1977年 パナマ運河条約を改定、1999年の運河返還が決定
- 1978年 ノリエガ将軍の独裁政治がはじまる
- 1989年 アメリカ軍が侵攻して、1990年ノリエガはアメリカに逮捕される
- 1999年 初の女性大統領が誕生、同年12月31日、アメリカからパナマ運河が返還された
パナマの国データ
正式名称 | パナマ共和国 |
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英語表記 | Republic of Panama |
漢字表記 | 巴奈馬(略記:巴) |
首都 | パナマシティー |
略号 | PAN |
面積 | 7万5517㎢(北海道よりやや小さい) |
人口 | 418万人 |
通貨 | バルボア、アメリカ・ドル |
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言語 | スペイン語 |
民族 | 混血、先住民など |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
独立年 | 1821年(スペインから) |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 388人 |