グアテマラ
国旗のデザインの意味と由来
19世紀前半に、エルサルバドル🇸🇻、ホンジュラス🇭🇳、ニカラグア🇳🇮、コスタリカ🇨🇷とともに結成していた、中央アメリカ連邦の旗が由来。連邦崩壊後も、この中米5ヵ国はいずれも、中央アメリカ連邦旗の名残をとどめるような国旗を使っています。
白は平和への願い、青は独立、また、左右の青でカリブ海と太平洋をあらわしています。また図柄全体で、海から海まで全国土に平和が広がるようにという希望が込められています。
中央の国章に描かれている鳥は、国鳥のケツァール。雄のケツァールは世界で一番美しい鳥といわれていて、手塚治虫の漫画『火の鳥』のモデルにもなっています。飼育がとても難しく飼い馴らせないことから、自由のシンボルとされています。美しく高貴なこの鳥はグアテマラ人の誇りで、グアテマラの貨幣の単位にも「ケツァール」が使われているほど。
国章の中には、ケツァールの他に、自由と独立を守る武器、名誉をあらわす2本の剣、独立日の「1821年9月15日自由」と記した巻物が描かれています。ケツァールを囲む月桂樹は、勝利と栄光を意味します。
中央アメリカ連邦の旗
1820年代から30年代にかけて、中央アメリカのいくつかの国がスペインから独立して「中央アメリカ連邦」(中央アメリカ連邦共和国)を作りました。アルゼンチンの国旗🇦🇷から影響を受けて作られたこの三色旗は、政府の共和制への希望をあらわし、また青・白・青の3色は、太平洋と大西洋に挟まれた中央アメリカの地理を示しています。
グアテマラの国名について
先住民のインディオが、現在の首都グアテマラ・シティ周辺をナワトル語で「クアウテメラン(森に囲まれた土地)」と呼んでいたことに由来する。
グアテマラの歴史
- 15世紀までマヤ文明がさかえた
- 1524年 メキシコから侵入したスペイン人が征服
- 1821年 独立を宣言
- 1822年 メキシコに併合される
- 1823年 中央アメリカ連邦に加入
- 1838年 中央アメリカ連邦が崩壊、独立国となる
- 保守派の独裁がつづいたが、1871年のクーデターで自由派が権力を得て自由主義政策が行われた
- 20世紀になると、大地主やアメリカ資本による支配がつづく
- 1950年代から左翼ゲリラが反政府武装闘争を行い、
- 1960年代から内戦となる
- 1996年 ゲリラ組織のグアテマラ民族革命連合との和平協定が成立
- 1997年 革命連合が武装解除し内戦が終わった
グアテマラの国データ
正式名称 | グアテマラ共和国 |
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英語表記 | Republic of Guatemala |
漢字表記 | 危地馬拉 |
首都 | グアテマラシティー |
略号 | GTM |
面積 | 10万8889㎢(日本の約3分の1弱) |
人口 | 1691万人 |
通貨 | ケツァール |
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言語 | スペイン語、他に22のマヤ系言語など |
民族 | 先住民、白系先住民など |
宗教 | キリスト教(カトリック、プロテスタント)など |
独立年 | 1821年(スペインから) |
国旗の比率 | 5:8 |
在留邦人数 | 379人 |