コスタリカ
国旗のデザインの意味と由来
19世紀前半、スペインからの独立に際し、現在のホンジュラス🇭🇳を含むニカラグア🇳🇮、グアテマラ🇬🇹、エルサルバドル🇸🇻、コスタリカ🇨🇷の中米5ヵ国は、中央アメリカ連邦としてひとつの国を構成していました。当時の旗は青・白・青の三色旗でしたが、連邦崩壊後も、この中米5ヵ国の国旗はいずれもその配色を基調にしています。しかし、コスタリカだけは青と白の配色に加えて赤を使っています。
これは、1848年にフランスで起こった二月革命への賛意を込めたもので、旗を考案したのは当時の大統領夫人パシフィカ・フェルナンデス・デ・カストロ。フランスのルイ・フィリップの退位を記念して、中央に赤い帯を加え、現在の国旗になりました。青が青空、と海と希望、白は平和と知恵、赤は自由や、独立のために流された血をあらわします。横五分割のこの国旗は、俗にフランス国旗を2つつなげたといわれています。
国章が入ったものは民間での使用が禁止されていて、民用旗では国章がないものが使われます。
2隻の帆船が浮かぶ海は、手前が太平洋、奥がカリブ海をあらわします。盾の中央には煙がたちのぼる3つの山、その背景に海からのぼる太陽、7州の行政区をあらわす7つの星。青いリボンにはスペイン語で「中央アメリカ」、白いリボンには「コスタリカ共和国」と記されています。
中央アメリカ連邦の旗
1820年代から30年代にかけて、中央アメリカのいくつかの国がスペインから独立して「中央アメリカ連邦」(中央アメリカ連邦共和国)を作りました。アルゼンチンの国旗🇦🇷から影響を受けて作られたこの三色旗は、政府の共和制への希望をあらわし、また青・白・青の3色は、太平洋と大西洋に挟まれた中央アメリカの地理を示しています。
コスタリカの国名について
スペイン語で「豊かな海岸」という意味。1502年、この地に上陸したコロンブスが、黄金の装身具を身につけた先住民を見て「コスタ・デル・オロ(黄金の海岸)」と名付けたことに由来する。結局黄金がないことがわかると、旧名をあらため「コスタ・リカ」と呼ばれた。
コスタリカの歴史
- 1502年 コロンブスが第4回目の航海で到達
- 1521年 スペイン人コルテスによって征服され、スペイン領となる
- 1821年 スペインから独立するが、直後にメキシコに合併される
- 1823年 中央アメリカ連邦に加盟
- 1838年 中央アメリカ連邦から分かれる
- 1848年 共和国として正式に独立
- となりのニカラグアの侵略やクーデターを経て、1870代に近代化がはかられ、鉄道の建設などもすすめられた
- 1983年に非武装中立を宣言、平和外交をすすめて、紛争が多発する中米で独自路線を歩んでいる
コスタリカの国データ
正式名称 | コスタリカ共和国 |
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英語表記 | Republic of Costa Rica |
漢字表記 | 哥斯達利加 |
首都 | サンホセ |
略号 | CRI |
面積 | 5万1100㎢(九州と四国を合わせた大きさ) |
人口 | 499万人 |
通貨 | コロン |
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言語 | スペイン語 |
民族 | スペイン系及び先住民との混血、アフリカ系、先住民族、その他 |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
独立年 | 1821年(スペインから) |
国旗の比率 | 3:5 |
在留邦人数 | 386人 |