ベリーズ
国旗のデザインの由来と意味
青は海と隣国との友愛を、赤は国を守る決意をあらわします。また同時に、青は独立を推進させた当時の人民統一党(PUP)の党旗の色、赤は民主統一党(UDP)の党旗の色でした。
中央に置かれているのはベリーズの国章。50枚の月桂樹の葉は、1950年から独立運動がはじまったことを示します。そして特産品のマホガニーを伐採する黒人とムラート(白人と黒人の混血)が描かれ、ノコギリ、槌、斧などを描いて、熱帯林を採取する目的で入植がはじまった国の歴史的背景をあらわしています。
下のリボンには、最初の入植者が困難に対して言い伝えたといわれる「繁栄は木陰にあり」という国の標語が記されています。この標語はもともと、原木伐採のために入植した開拓民のスローガンでした。(ベリーズは鬱蒼たる熱帯樹林に覆われていて、国土の73%を森林が占めています)
ベリーズの国名について
マヤ語で「洪水、泥水」を意味する。国土が森林や沼地で占められていることに由来している。
ベリーズの歴史
- 1502年 コロンブスが到達、メキシコ副王領に編入さスペインの植民地となる
- 17世紀にイギリス人が入って高級木材を伐採したため、両国間で領有をめぐって争いが続いた
- 1798年 イギリス領になる
- 1862年 イギリス領ホンジュラスとしてジャマイカ総督府に編入される
- 1884年 イギリスの直轄植民地となる
- 1973年 自治領ベリーズとあらためたが、1957〜77年にグアテマラが領有を主張
- 1981年 イギリス連邦内の立憲君主国として独立
- 独立以来、安定した民主主義的な政治が続き、2008年には初の黒人首相が誕生した
ベリーズの国データ
正式名称 | ベリーズ |
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英語表記 | Belize |
漢字表記 | - |
首都 | ベルモパン |
略号 | BLZ |
面積 | 2万2970㎢(四国よりやや大きい) |
人口 | 38万3000人 |
通貨 | ベリーズ・ドル |
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言語 | 英語、スペイン語、ベリーズ・クレオール語、モパン語など |
民族 | メスティーソ系、クレオール系、マヤ系、ガリフナ系、その他 |
宗教 | キリスト教(カトリック、プロテスタント、英国国教会など)など |
独立年 | 1981年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 45人 |