バハマ
国旗のデザインの由来と意味
黒は国民の大多数がアフリカにルーツを持つ黒人であることとその団結を、黄色は海岸に広がる黄金色の砂浜と太陽の恵みを、上下の青の帯はこの国がカリブ海と大西洋に囲まれた島国であることをあらわしています。そして黒い三角形は、豊かな資源を開発する国民の活気を示しています。
独立前に行われた国旗デザイン・コンテストで、青と黄の配色が逆になった作品が最終案に残りましたが、採用にはいたりませんでした。結局議会がこれをもとにして、青と黄の配色を入れ替えて決定したというエピソードがあります。
アメリカ合衆国の初代大統領ジョージ・ワシントンは、バハマの穏やかな気候を「永遠の6月」と名付け愛したといいます。またコロンブスも、青い海と白い砂浜が広がる景色を見て「世界最大の美だ」と賞賛しました。そんな、バハマの美しい景色が反映されている旗です。
バハマの国名について
スペイン語で「引き潮」を意味する「バハマール」という言葉に由来するという説が有力。先住民が「中くらいよりも大きい島」と呼んでいたことに由来するという説もある。
バハマの歴史
バハマは、フロリダ半島の東南に広がる大小700の島と2000を超える珊瑚礁からなる島国です。人が住むのはこのうちの29島のみで、さらに人口の 60%がニュープロビデンス島に集中しています。
- 1492年 コロンブスが到達し、一時スペインが支配
- 17世紀半ばからイギリス人が入植、海賊の隠れ家ともなる
- 1718年 イギリスが総督を派遣
- 1782年 スペインが占領
- 1783年 イギリス領とされる
- アメリカの独立後、敗れた王党派が黒人奴隷を連れて移住したが、1834年の奴隷解放で多くの農園主が島を去り、経済が停滞した
- 1919年にアメリカが禁酒法を制定すると、ラム酒の密造や密輸の基地として繁栄する
- 1964年 自治権を獲得
- 1967年 黒人系の進歩自由党が政権を得て白人支配がおわる
- 1973年 イギリス連邦の一員として独立
アメリカ大陸「発見」のはじまりの島
バハマ東部のサンサルバドル島は、1492年にコロンブスが新大陸到達への一歩を踏んだ島。
「大西洋を西に進めばインドに行ける」と信じ、スペイン女王イザベルと国王フェルナンドの援助で西への航海を切り開いたコロンブスは、1492年10月12日、ついにバハマ諸島のひとつの島に到達し「サンサルバドル島」と名付けました。バハマは、ヨーロッパ人によるアメリカ大陸発見の始まりの地とされています。
この旗はコロンブスが使った航海旗のひとつ。白地の中央に緑の十字、左右に王冠をつけたFとYの文字が描かれている旗。FとYは航海を援助したイザベルとフェルナンドの頭文字でした。
バハマの国データ
正式名称 | バハマ国 |
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英語表記 | Commonwealth of The Bahamas |
漢字表記 | 巴哈馬 |
首都 | ナッソー |
略号 | BHS |
面積 | 1万3880㎢(福島県とほぼ同じ) |
人口 | 38万5000人 |
通貨 | バハマ・ドル |
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言語 | 英語 |
民族 | アフリカ系、欧州系白人、アジア系及びヒスパニック系 |
宗教 | キリスト教(プロテスタント、英国国教会、カトリックなど)など |
独立年 | 1973年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 19人 |