バチカン
国旗のデザインの由来と意味
黄色と白の組み合わせは、教皇庁の衛兵の帽章の色、十字軍に由来するものなど諸説あります。
金と銀の鍵は「ペテロの鍵」と呼ばれ、使徒ペテロがイエスから授けられたといわれています。『新約聖書』マタイ伝16章には、イエスが弟子ペトロに送った「あなたに天国の鍵を授ける」という言葉があります。
つまりこのペトロの鍵は、キリストの代理者である印で、教皇の聖俗両面にわたる力の象徴です。鍵の上にある3段の法王冠は、立法、司法、行政の3つの権力をあらわしています。
この旗は、1929年のラテラノ条約によってイタリアから独立したときに、正式に国旗として制定されました。
※ラテラノ条約とは、ムッソリーニ政権下のイタリアと教皇庁との間で結ばれた政教条約です。 教皇庁はイタリア王国を承認し、イタリア王国はバチカン市国における教皇庁の独立と主権を認め、またカトリックがイタリアにおける唯一の宗教であることを認めました。
バチカンの国名について
この地の元々の名前である「バチカヌスの丘(モンス・バチカヌス)」に由来する。
使徒ペテロ(新約聖書に登場する人物で、イエス・キリストに従った使徒の一人。初代ローマ教皇とされる)がこの場所で殉教したという伝承があったことから、ここに教会が建てられ、やがてカトリック教会の中心地となった。また、エストラスク語で「神託・予言」を意味するともいわれる。
バチカンは、イタリアの首都ローマ市内の丘の上にある世界最小の独立国。
キリスト教カトリック教会の教皇庁がおかれ、総本山であるサン・ピエトロ大聖堂、バチカン宮殿、システィーナ礼拝堂などがあり、国全体が世界遺産。住民は教皇、教皇庁につとめる聖職者、スイス兵士といった、特殊な宗教国家です。
バチカンの国データ
正式名称 | バチカン |
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英語表記 | Vatican City State |
漢字表記 | 和地関 |
首都 | なし(都市国家の一種) |
略号 | 割り当てなし |
面積 | 44㎢ |
人口 | 1000人 |
通貨 | ユーロ |
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言語 | ラテン語、フランス語、イタリア語 |
民族 | 世界各地の民族がいるが、イタリア系、次にスイス系が多い |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
独立年 | 1929年にイタリアから独立 |
国旗の比率 | 1:1 |
在留邦人数 | - |