スイス


国旗のデザインの由来と意味


の地色に、十字が描かれた正方形の旗。十字を構成する4本のアームは長方形で、長辺が6分の1だけ長いものと定められています。
※商船旗など水上や国際行事では、横長の旗も使用されます。

現在のスイス連邦は、1291年にハプスブルク家の圧政に抵抗するため、3つの州(ウーリ、シュビーツ、ウンターワルデン)が同盟を結んだことから始まりました。
国旗の原型となったのは、同盟以前の1240年、神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世がシュビーツに下賜した旗です。当初は赤一色の旗でしたが、のちにキリスト教を意味する白十字が加わりました。


スイス誓約同盟旗(1291-1339)

もともと白い十字を描いた赤旗は、神聖ローマ帝国の軍旗として使われていたそうです。赤い旗は主権と力を、白い十字はキリスト教精神をそれぞれ象徴し、神に仕えることを意味しています。


1814年、現在の国旗🇨🇭がスイスの統一旗となります。1848年に新憲法で連邦軍の旗として採用され、1889年には、十字の辺と幅の比率が現在のように決められて国旗に制定されました。


1315年のモルガルテンの戦い
『チャフラン年代記』(1470年頃)
神聖ローマ帝国のオーストリア公国軍を破ったスイス軍


スイスの国章


国旗と同じデザインの、赤地に短い白十字を描いた盾型紋章。国章に限らず、スイスは州章もすべてシンプルなデザインを採用しています。(盾部分が、王冠や飾り、動物、リースなどで飾られていない。)


スイスの国名について

建国の際に同盟を結んだ3国の中の「Schwyz(シュビーツ)」が「Suisse」になり、それをフランス語読みしたもの。シュビーツの語源はドイツ語の「swaijazari(酪農場)」。


スイスの歴史(略史)


スイスは、フランスドイツオーストリアイタリアといった大国の間に位置する国。1815年に永久中立国となりました。第一次世界大戦中でも武装中立を維持したことから、国際連盟の本部がジュネーブに設置され、国内には他にも多くの国際機関の本部が置かれています。

またスイスは、国際赤十字の提唱者であるアンリ・デュナンの祖国でもあります。国際赤十字は、その発足を大きく支援したスイスに敬意を表し、スイスの国旗🇨🇭の配色を逆にした旗を組織のシンボルとしました。結果的に赤十字の旗が氾濫することになり、1949年、スイスの紋章の濫用を防止するための特別な扱いが、ジュネーブ条約で国際的に定められました。


  • 6世紀初め、フランク王国の統治下におかれ、キリスト教が広まった。
  • 11世紀、神聖ローマ帝国の支配下に入る。
  • 13世紀末、3つの州が地域の自由と自治を守るために助け合おうという誓約同盟を結び、スイス連邦の始まりとなった。14世紀には8州に広がり、1499年に独立を宣言。1648年に正式に認められた。
  • 1815年、ウィーン会議で永世中立を宣言。1874年、連邦憲法を制定し、直接民主制を取り入れた。
  • 第一次世界大戦と第二次世界大戦では、ともに中立を保ち、亡命者の保護などにあたった。
  • 2002年、国連に加盟した。国連の機関をはじめ、IOC(国際オリンピック委員会)など多くの国際機関が置かれている。

スイスの場所と国データ




正式名称 スイス連邦
英語表記 Swiss Confederation
漢字表記 瑞西
首都 ベルン
略号 CHE
面積 4万1000㎢(九州とほぼ同じ)
人口 842万人


通貨 スイス・フラン
言語 ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語
民族 ゲルマン民族
宗教 キリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教
独立年 1648年に神聖ローマ帝国から独立
国旗の比率 1:1
在留邦人数
1万614人

Information


スイスの国旗

SWITZERLAND
(3:5)


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