スロベニア
国旗のデザインの由来と意味
スロベニアの国旗は、ロシアと同じ白・青・赤の三色旗で、旗竿側に国章を配したデザイン。この3色は、スロベニアの伝統的な紋章の色に由来し、同時にスラブ民族の共通の起源をあらわす汎スラブ色と呼ばれる配色でもあります。
国章には、3つの頂からなる国内最高峰のトリグラフ山を図案化したものに、スロバニアの沿岸をあらわす波形、神聖ローマ帝国時代にこの地を治めたチェルイェ公領の紋章に由来する3つの星が描かれています。
この国旗は、1991年、スロベニアが旧ユーゴスラビア連邦の解体に伴い独立したときに制定されました。
スロベニアの国章
国章にあるトリグラフ山は、スロベニア最高峰の山で、標高は2864m。
スロベニアでは、この山を登った人は一人前だといわれるそうです。
スロベニアの国名について
スロベニア人の名前が地名化した「スラブ人の土地」という説など諸説ある。スロバキア、セルビア、旧ユーゴスラビアなど、一連の「スロ〜」あるいは「スラ〜」は全て「スラブ」に由来し、元来の意味は「口数の少ない人」を意味するという。
スロベニアの歴史(略史)
スロベニアは、1991年の旧ユーゴスラビア連邦解体に伴う独立によって、史上初のスロベニア人による単独民族国家としてスタートを切った新興国です。
独立宣言後、セルビアを中心としたユーゴ軍と10日間の内戦状態になりましたが、EU(ヨーロッパ連合)の仲介で停戦が成立し、独立を達成しました。
- 6世紀、南スラブ系のスロベニア人が住み始める。
- 8世紀にフランク王国の支配下となり、キリスト教のカトリックが広まる。
- 10世紀、神聖ローマ帝国に支配され、13世紀にオーストリアのハプスブルク家の所領となる。
- 第一次大戦後の1918年、セルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国(セルブ=クロアート=スロヴェーン王国)として独立。
- 第二次世界大戦後の1945年、6つの共和国とユーゴスラビア連邦人民共和国を形成。
- 1991年、連邦からの分離独立を宣言すると、連邦軍が攻め入り内戦状態になるが、EU(ヨーロッパ連合)の仲介で停戦が成立。
- 2004年、EU(ヨーロッパ連合)に加盟する。
スロベニアの場所と国データ
正式名称 | スロベニア共和国 |
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英語表記 | Republic of Slovenia |
漢字表記 | 斯洛文尼亜 |
首都 | リュブリャナ |
略号 | SLO |
面積 | 2万273㎢(四国とほぼ同じ) |
人口 | 207万人 |
通貨 | ユーロ |
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言語 | スロベニア語 |
民族 | スロベニア人 |
宗教 | キリスト教(カトリック、セルビア正教、プロテスタント)、イスラム教など |
独立年 | 1991年にユーゴスラビアから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 157人 |