アラブ首長国連邦
国旗のデザインの意味と由来
赤は聖戦によって流された血と犠牲を、緑は土地の豊かさを、白は平和と純粋性、中立性を、黒は近代化をもたらす石油をあらわしています。
イスラム初期の4代のカリフ(預言者ムハンマド亡き後のイスラム国家における最高指導者、最高権威者の称号)たちの色をあらわすこの4色は、古くからイスラム教の色とされていて、17世紀には詩にもうたわれました。(緑=ファーティマ朝、黒=アッバース朝、白=ウマイヤ朝、赤=ハワーリージュ派の伝統色)
汎アラブ色と呼ばれ、アラブ文化圏の国でよく使われている配色です。
もっとも、この国旗の原型になったのは、イスラム教ハワーリージュ派(のちのスンナ派とシーア派から、政治的理由で分離して成立した派)の伝統色である赤1色の旗だといわれています。赤1色の旗に、1820年のイギリスとの協定で白が加わりました。その後の1971年、イギリスから独立する日に現在の汎アラブ色の国旗が制定されました。
アラブ首長国連邦の国名について
アラブは「砂の民」や「遊牧の民」という意味で、7つの首長国が集まってできた連邦国家(アブダビ、ドバイ、シャルジャ、ラスアルハイマ、フジャイラ、アジュマン、ウンムアルカイワイン)。英語表記「United Arab Emirate」の頭文字を取った略称のUAEと呼ばれることも多い。ニュースなどでUAEと表記されるのはこの国のこと。
アラブ首長国連邦(UAE)の場所と国データ
正式名称 | アラブ首長国連邦 |
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英語表記 | United Arab Emirates |
漢字表記 | 亜剌比亜首長国連邦 |
首都 | アブダビ |
略号 | ARE |
面積 | 8万3600㎢(日本の約4分の1) |
人口 | 960万人 |
通貨 | ディルハム |
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言語 | アラビア語 |
民族 | アラブ人 |
宗教 | イスラム教 |
独立年 | 1971年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 4280人 |