アルメニア
国旗のデザインの意味と由来
赤は独立闘争で流された血を、青は空と豊かな国土を、オレンジは神の恵みの小麦、国民の勇気をあらわします。
アルメニアは、世界で最初にキリスト教を国教に定めた国です。(310年)
一説ではこの旗は、旧約聖書の「ノアの箱舟」で知られる、ノアの子孫を自認するアルメニア人が、聖地アララト山に箱舟が漂着したときに神から授かった虹色の旗に由来するともいわれていますが、あくまでも伝説の域を出ません。
この旗はもともと、ロシア革命後の短い独立時代(21年間)に使用されていたものです。1991年にソビエト連邦が崩壊し、独立を回復。比率を変更し、再び国旗として使用することになりました。
アルメニアの国名について
アーリア系アルメニア人の名に由来。伝説では、カスピ海周辺には紀元前19世紀頃からハイ族が住んでいて、ハイ族の英雄アルメナケに率いられ分派した一族がアルメニア族と名乗り、のちに民族名に使用されたといわれるが、正式な記述はない。世界最古の文明の発祥地のひとつといわれている。
ノアの箱舟伝説と、アルメニアの国章
アルメニアにはキリスト教誕生以前から、アララト山の山頂に、旧約聖書の「ノアの箱舟」があるという伝説があります。
1829年、ドイツの冒険家がこの伝説を証明するべく山に入りますが、失敗。1916年にはロシア調査団が船を発見し、船の一部を採集し写真撮影にも成功したといわれていますが、第二次ロシア革命の混乱ですべて消失…。その後もアメリカの航空写真専門家やトルコ空軍が戦隊の一部の写真を撮影したそうですが、真相はいまだ明らかになっていません。
アララト山は現在はトルコ領になっていますが、今でもアルメニアの国章に描かれています。
盾型紋章の中央にある盾に、白いアララト山とノアの箱舟が描かれています。四つの盾の中の動物図象は、それぞれアルメニアにあった4つの王朝の象徴。
両脇には鷲と獅子。その足元に置かれているのは、布片、断ち切られた鎖、小麦の束、羽ペン、剣。国章全体で、鷲が4羽、獅子が3頭も登場するところが特徴的です。
アルメニアの場所と国データ
正式名称 | アルメニア共和国 |
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英語表記 | Republic of Armenia |
漢字表記 | 亜爾美尼亜 |
首都 | エレバン |
略号 | ARM |
面積 | 2万9800㎢(日本の約13分の1) |
人口 | 280万人(2023年:国連人口基金) |
通貨 | ドラム |
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言語 | アルメニア語 |
民族 | アルメニア系、ロシア系、アッシリア系など |
宗教 | キリスト教(アルメニア正教)など |
独立年 | 1991年にソ連邦から独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 27人 |