セネガル


国旗のデザインの由来と意味


は発展への希望、黄色は天然資源、は独立闘争と社会主義をあらわし、中央にある緑のは希望と統一をあらわしています。

旧宗主国のフランスとの結びつきを強調するために、フランスのトリコロール三色旗のデザインを取り入れた汎アフリカ色の国旗ですが、セネガルの場合は、もともとはマリ連邦の国旗に由来しています。三色の配列が、マリの国旗🇲🇱と全く同じですね。

実はこの2つの国は、以前は同じひとつの国だったことがあるんです。
1960年6月、セネガルは隣国の仏領スーダン(現マリ共和国)とともに、「マリ連邦」としてフランスから独立しました。そして、汎アフリカ色の縦三色旗に、カナガという黒人像の人型を中央に置いた国旗を制定しました。


マリ連邦の国旗(1959-60)

しかし、独立からわずか2ヶ月後、連邦の新制度について話し合っている最中、突然セネガルが独立を宣言したのです。


理由は、ゆるやかな連邦制を求めたセネガルに対して、仏領スーダン側が中央集権化を求め、経済的に優位だったセネガルが、人口の多い仏領スーダン側に実権を握られることを恐れたこと。また、フランスとの関係を継続したいセネガルと、絶縁を求めた仏領スーダンとの思惑の違いなどがあったからです。

両者の関係は関係の一途を辿り、ついに、親フランス色の強いサンゴール大統領と彼の率いる「セネガル進歩同盟(UPS)(現在のセネガル社会党)はマリ連邦から分離し、単独でセネガル共和国を興しました。独立をきっかけに、セネガルは旧マリ連邦の国旗をベースに、「自分たちに合った自由な国づくりをしたい」をいう思いを込め、中央に緑の星を置いたというわけです。ちなみにこの緑の星は、UPSの党章が由来となっています。

セネガルは、世界遺産とカラフルなアフリカン・カルチャーで知られる国ですが、一方で、フランス語による教育や、自動車ラリーの「ダカール・ラリー(通称パリダカ)」の到着地であるなど、フランス同化政策の徹底した国でもあります。1926年には、後に『星の王子さま』の著者となるサン・テグジュペリが、フランス南部の都市トゥールーズとダカールと間を結ぶ航空機の飛行士となりました。

また、住民の9割以上がイスラム教徒という、サハラ砂漠以南のアフリカでは有数のイスラム教国家。一夫多妻が当たり前の国で、一世帯あたりの家族数がとても多く、大抵の夫は2〜3人の妻を持ち、20人以上の大家族がそこら中にいるのだとか。


セネガルの国名について

ベルベル語で「川」、ウォルフ語で「我らのカヌー」という意味を持つ、セネガル川の名前に由来する。


セネガルの国データ



正式名称 セネガル共和国
英語表記 Republic of Senegal
漢字表記 塞内牙
首都 ダカール
略号 SEN
面積 19万7161㎢(日本の約半分)
人口 1585万人


通貨 CAFフラン
言語 フランス語、ウォロフ語など各民族語
民族 ウォロフ族、プル族、セレール族など
宗教 イスラム教、キリスト教、伝統宗教
独立年 1960年にフランスから独立
国旗の比率 2:3
在留邦人数
227人

Information


セネガル国旗

SENEGAL
(3:5)


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