ナミビア
国旗のデザインの由来と意味
青は果てしなく広がる空と貴重な水資源を、赤は独立のために流された血と明るい未来を、緑は豊かな森林資源を、白は平和と統一をあらわします。
カントン部分に描かれた太陽は生命の活力、独立の喜びをあらわし、12本の太陽光線は、国内に住む12の民族を示しています。
国旗のデザインは、南アフリカからの独立解放を戦ってきた組織「南西アフリカ人民機構(SWAPO)」の党旗をもとに作られました。また、ナミビアの主要な民族、オバンボ族の伝統色でもあります。
1990年にナミビアが独立を達成すると、SWAPO議長のサム・ヌジョマが初代大統領に選出され、SWAPOは政党となりました。
ナミビアの国名について
国名は、国内に分布しているナミビア砂漠に由来する。ナミビア砂漠は、世界で最も古い砂漠ともいわれている。
ナミビアの歴史
ナミビアは、アフリカの南西部にある国で、かつては「南西アフリカ」と呼ばれていました。
列強が第一次世界大戦に没頭していた1915年、南アフリカ軍がナミビアに侵攻して占領します。第二次世界大戦後は国連による信託統治領となりましたが、欧米から遠いこともあり、依然として南アフリカの支配が続き、アパルトヘイト政策を推進しました。
以後、長期にわたって黒人解放勢力による独立闘争が繰り広げられ、国際世論などの後押しもあり国連も動いた結果、1990年に正式に独立を果たしました。
アフリカ大陸で最後の植民地でした。
- 15世紀頃末にポルトガル人が来航し、17世紀半ばにはオランダ人が植民を開始。
- 1884年にドイツの保護領となるが、1914年には南アフリカが占領し、1920年に南アフリカの国際連盟委任統治領となる。第二次世界大戦後も、南アフリカが自国の領土として統治を続けた。
- 1966年、北部のオバンボ人を中心とする黒人解放勢力の南西アフリカ人民機構が、南アフリカの人種差別政策に反対し武力闘争を始めると、国際連合はこの地を国連の管理下に置くことを決定し、1968年にナミビアと呼ぶことを定めた。南アフリカはこれを認めず統治を続けるが、南西アフリカ人民機構は闘争を強めて、1990年に独立を達成。ヌジョマ議長が大統領に選ばれた。
ナミビアの国データ
正式名称 | ナミビア共和国 |
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英語表記 | Republic of Namibia |
漢字表記 | 納米比亜 |
首都 | ウィントフック |
略号 | NAM |
面積 | 82万4000㎢(日本の約2.2倍) |
人口 | 244万8000人 |
通貨 | ナミビア・ドル |
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言語 | 英語、アフリカーンス語、ドイツ語、各部族語 |
民族 | オバンボ族、カバンゴ族、ダマラ族、ヘレロ族、白人ほか |
宗教 | キリスト教、伝統宗教 |
独立年 | 1990年に南アフリカから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 50人 |