コンゴ共和国
国旗のデザインの意味と由来
緑は平和と農業を、黄色は希望と天然資源を、赤は独立をあらわします。
数ある汎アフリカ色の国旗の中で、ベンド模様(斜めの縞・帯)を採用しているのは珍しいパターンです。
この国は長い間フランスの支配下にありましたが、1960年に正式に独立しました。国旗は独立の前年に作られたものです。
社会主義政権が誕生した翌年の1969年には、「コンゴ人民共和国」への国名変更とともに、ソ連と似た赤旗に変えられました。
コンゴ人民共和国の国旗
当時の国旗です。赤は人民革命をあらわし、星のマークはソ連圏諸国との連帯を、緑の椰子の葉は平和を、槌(つち)は工場労働者を、鋤(すき)は農民をあらわしていました。
1991年、ソ連崩壊と前後して社会主義路線を全面放棄し、国名も国旗も以前のものに戻りました。
コンゴ共和国の国名について
「コンゴ」はバントゥー語で「山」を指し、「山国」という意味。かつて栄えたバントゥー系バコンゴ族のコンゴ王国名が由来。
コンゴ共和国の歴史
- 13〜15世紀、コンゴ王国が支配していた。
- 15世紀末からポルトガルが進出し、コンゴ川河口を拠点に象牙や奴隷の貿易を盛んに行った。17世紀からフランスも進出し、1882年にフランス領となった。
- 第二次世界大戦後の1958年にフランス共同体の自治共和国となり、1960年、コンゴ共和国として独立を達成。
- 1969年、コンゴ労働党(PCT)による一党独裁体制となり、国名をコンゴ人民共和国に改めた。
- 1991年、複数政党制を取り入れ、国名をコンゴ共和国に改めるが、1993年の大統領選挙をめぐり与党と野党が対立し内戦に発展。
- 2002年、新憲法を制定。2007年の総選挙でPCTが圧勝し、政局は安定に向かう。
コンゴ共和国の国データ
正式名称 | コンゴ共和国 |
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英語表記 | Republic of Congo |
漢字表記 | 公果共和国 |
首都 | ブラザビル |
略号 | COG |
面積 | 34万2000㎢(日本とほぼ同じ) |
人口 | 526万人 |
通貨 | CFAフラン |
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言語 | フランス語、リンガラ語、キトゥバ語 |
民族 | コンゴ族、テケ族、ブバンギ族など |
宗教 | キリスト教、イスラム教 |
独立年 | 1960年にフランスから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 8人 |